今日は昔話をひとつ。
今でこそ、出かける前には必ずメイクするようになった私ですが、けっこう長いことまともにメイクしない人生を送っていました。
前職は金融系のサービス職で、毎日のようにお客様の前に出ていたわけですが、簡単なベースメイクとチークのみの日がほとんどでした。
油田か!というツッコミに激しく同意するほどのオイリー肌と、ニキビ跡やら毛穴やらの悩みが激しかったので、ベースメイクだけはよくわからぬまま下地とパウダーでごまかし、横に広い輪郭の持ち主特有の、豊満なほっぺたにチークを入れるとなんとなく可愛く見える気がしてそれだけはやってました。
なんでちゃんとやらなかったのかと言えば単純な話で、やり方がわからなかったのです。
やりたくないんじゃなくてわからない。
わからないから、たまにやっても変化を感じない(←リップもアイシャドウもこれでいいのか…!?とビクつきながらうすーくのせるものだから、変わりようがなかったのです。)
サロンのお客様ともよく話すのですが、メイクって教わる機会ってほぼないんですよね。
なのに、いつのまにか大人の女性のマナーみたいな位置づけで求められる理不尽さ。何だそれ。
「化粧品のカウンターに行けば教えてもらえるよ。」と、メイク好きのあの子は言っていたけれど、、、
その行為がどんだけハードルが高いことか、おそらく彼女にはわからない。
場違いなところに来てしまった!帰りたい!という思いが心を埋め尽くすあの恐怖。
店員さんの視線が冷ややかな気がする、というか誰も私には話かけてこない。
こんなとこいられるかーーーー!!!!!って経験、たぶん彼女にはない。
今は自分から話しかけられるし、相手にされないなんてこともほとんどないのだけど、当時20代の化粧っけのない童顔娘は客としてみなされていなかったのかもしれません。
そんなこんなで、ほんと今の仕事をはじめるちょっと前まで、何ならこの仕事のためにメイクを学んでいるときもまだメイクに苦手意識を感じていました。
まだ「わからない」って気持ちがあったのです。
でもやっていくうちに、メイクには正解ってものがないんだな…と思えるようになってから楽になりました。
メイクの本とか読むと人によって言うこと全然違うんですよね。笑
でもどっちが間違っているとかではなく、どっちでもいいんだと思います。自分に合うな、真似できるなってほうを選べばいいだけ。
あとはその人の特性がわかれば、似合いやすい色やメイクが見えてきやすくなる。
その特性を掴むのに、パーソナルカラー診断・顔タイプ診断は大きく役立ちました。
似合いそうな気がしたのに合わなかった!なんで??の答えもわかるんですよね。
さらに、顔と身体を切り離して考えていたことに気づいてから、全体感を合わせることに意識が向くようになりました。
ファッションが変わればメイクも変えた方がいい。
私は色が好きでパーソナルカラーを学んだので、メイクも色を主体に楽しむことが多いです。
そうすると、パーソナルカラーでがちがちに固めたメイクはちょっとつまらないぞ…と思うように。
パーソナルカラーを大きくずらすと大事故が起きるのだけど、工夫すればブルーベースの方にオレンジを使ったり、イエローベースの方にグレーを使うこともできます。
メイクは初心者が教科書通りにやろうって考えすぎると、用意するものも多いし、やる気が萎えると思います。
最近はコスメそのものがすごく進化しているので、手を抜きたい部分はコスメに任せてしまえば大丈夫!
教科書には下地にコントロールカラー、ファンデーションにコンシーラーとベースメイクだけでもたーくさんありますが、これらは優れたBBクリームがひとつあれば代用OK、そこそこの出来栄えになります。
そして自分の顔の力を入れたいところをひとつ見つけて、そこを伸ばしてあげればいいと思います。
ただし…!
ほっとくわけにもいかない最難関の眉毛問題が残るのですが、この話は語るに尽きないのでまた別の機会に。